調理器具のサラマンダーとは
サラマンダーという調理器具を知っていますか?料理の見た目を仕上げることができる優秀なサラマンダーを理解しましょう。
さまざまな調理器具
飲食店やホテルや旅館、また病院や学校などにおいて調理をする場所を厨房といいます。
家庭にあるようなキッチンとの違いは、調理場所の広さやそこで使われる調理機器です。特に厨房で使用される調理機器は業務用厨房機器と位置付けられています。
基本的には内容量が大きなものであったり、火力が強いものである場合が多く、サイズ感にも家庭用の調理機器との違いが表れます。
厨房機器は飲食店の厨房において料理を提供するために欠かすことのできない設備であり、プロフェッショナルが料理を作るために使用するということもあり、耐久性が高く、使い勝手がよく、高性能のものが選ばれる傾向があります。
業務用厨房機器にはさまざまな種類があり、それらは飲食店のジャンルによって必要なものが変わってきます。多くの厨房でみられる調理機器には、下記のようなものが挙げられます。
- ・冷凍冷蔵庫
- ・シンク
- ・作業台
- ・製氷機
- ・自動食器洗浄機
- ・電磁調理器
- ・コンロ
- ・フライヤー
- ・炊飯器機
- ・グリラー
- ・サラマンダー
厨房で使用される調理器具の種類はさまざまで、冷凍冷蔵庫、シンクや食器棚などの飲食店を営業するうえで絶対に必要とされる設備以外は、飲食店の業種によって使用する設備に違いがあります。大きさや機能を考慮しながら、厨房設備を適切に選ぶことが求められます。
調理機器のサラマンダー
飲食店でなくてはならないものといえば、温めたり、焼いたりといった熱機器とよばれるものです。上記に紹介したさまざまな調理器具の中から、サラマンダーについて解説します。
サラマンダーとは
サラマンダーは英語でsalamanderと表記され、意味としてはサンショウウオや、西洋の伝説上の動物となります。西洋の伝説上の動物・火の精と、火で加熱する調理器具のサラマンダーをかけているのは?といわれています。
焼くことを目的としている調理器具ですが、基本的には上火のみなので、食材に非を通すといった意味での焼くための使用には向きません。おいしそうな見た目や香ばしさを出すために、焼き色や焦げ目を付けるものと考えるといいでしょう。
サラマンダーを使って仕上げる料理としては、グラタンやドリア、ピザ、魚や肉などの仕上げ、が挙げられます。
サラマンダーは、高温の上火だけで上面を一気に焼きつけ、美しい焼き色と香りを引き出し、表面はパリッと香ばしく、中に火が入りすぎることを防いで食材のパサつきを抑えてジューシーな質感を保つことが可能です。
サラマンダーの用途
料理の見た目の美味しさの要素となるのが、香ばしさや焦げ目ですが、サラマンダーを利用することでそれらが簡単に実現できます。ある程度の工程まで調理を進めておき、オーダーが入ってからサラマンダーで仕上げをすることでスピーディな提供をすることができ、効率化につながります。
サラマンダーとグリラーの違い
焼くための調理機器には、グリラーもあります。同じ焼くことができる機器ですが、グリルとサラマンダーの違いを知っておくと使い分けができ、料理のレパートリーにも幅が出るかもしれません。
共通点
どちらにもガス式、電気式の両方があります。それぞれ温度に違いがあるためメニューや、仕上がりの具合で選択するといいでしょう。
サラマンダー
表面に高温で焼き目や焦げ目を付け、香ばしさを表現することができる調理器具です。通常の料理だけでなく洋菓子などにも多彩な用途で使用可能です。
かなりの高温になるため、しっかりとした見た目であるものが多く、ガス式では効率的に焼き目を付けることができ、グラタンやドリアなどの美しい焼き目が必要な料理に適しています。
電気式では、ガス式のように加熱空間を閉じる必要がなく、前後左右どこからでも、料理や食材を出し入れすることができるタイプがあります。価格は数十万円のものが一般的で高価な調理器具ともいえます。
グリラー
肉や魚を焼いて調理するの器具の事です。加熱方法はさまざまですが、しっかりと食材の中まで火を通すことができます。サラマンダーと比較すると数万円と手に入れやすい価格となっています。
まとめ
SNSが生活に浸透している近年は、料理も見た目が重要な要素となっており、食欲や人気に直接影響する場合もあります。サラマンダーを使用して、料理の見た目に力をいれることは、集客につながる可能性もあるのです。店舗のメニューやコンセプト、ジャンルを考慮しながら、導入を検討してみるといいでしょう。
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