飲食店における製氷機の利用用途とおすすめ製品
飲食店で製氷機がどのような役割を果たしているのか、どのようなシーンで氷を使用するのかを理解して製氷機を選びましょう。
飲食店における製氷機の役割
製氷機は、水を冷却することで氷を作り出す装置のことです。近年では家庭用の冷蔵庫にも標準的な装備となっています。
正式名称としては、全自動製氷機といい、自動で氷を作り、それを貯めておいてくれる厨房機器のことを製氷機とよんでいます。一般的に、飲食店や業務用の厨房、バーやホテル、医療機関などで使用されることが多く、それらは用途によってさまざまな形状やサイズの氷を効率的に生産します。
製氷機がどのような工程で氷を作るのかをみていきましょう。
水の供給
製氷機に水が供給されます。これは水道水や、浄水された水が主に使われます。
冷却プロセス
製氷機内部で水が冷却され、氷の形状に合わせた金型やプレートに水が凍り付きます。
氷の形成
水が凍り、規定のサイズや形状になった時点で、製氷機は氷を収穫する工程に移ります。
氷の取り出し
完成した氷は、自動的に型から取り出され、ストレージコンテナや氷貯蔵庫に移されます。この工程は、氷が簡単に剥がれるように短時間加熱されたり、逆流の水で流されることもあります。
貯蔵
できあがった氷は、使用するまで貯蔵され、必要なタイミングで取り出されます。
氷の種類
製氷機には氷の用途や業務のニーズに応じて、さまざまな種類があります。例えば、キューブアイス、クラッシュアイス、フレークアイス、ナゲットアイスなど、氷の形状によって異なるモデルが存在します。また、小型で家庭でも使えるモデルから、大量の氷を短時間で製造できる大型業務用モデルまで、サイズも多岐にわたります。製氷機は飲食店などのビジネスにとって、常に新鮮で衛生的な氷を供給する重要な役割を果たしています。
飲食店における製氷機の利用用途は多岐にわたります。
キューブアイス
一般的な正方形型の氷です。製氷機で作られたキューブアイスは、ジュースやソフトドリンク、カクテルやウィスキーなどのアルコール飲料の冷却に使用されます。またかき氷として使用されることもあります。
フレークアイス
非常に細かい氷で、一度に多くを製氷することができることから低コストです。ドリンクなどには不向きで、主に料理の冷却と使用されます。生鮮食品や調理済みの食材を急速に冷却するために使われる氷の代表的なものです。ブランシングした野菜や、魚介類を冷水で締める場合などです。
チップアイス
フレークアイスよりも大きめで主に展示用です。鮮魚やサラダバーなどで食材を冷やしながら展示するための氷として使用されます。氷を敷いた上に食材を置くことで、新鮮さを保ちながら見た目も美しく見せることができます。
ブロックアイス
ブロックアイスはその名前からもわかる通り、ブロック型の氷で、角氷とよばれることもあります。カットをすることでさまざまな用途に利用できますが、大きなサイズのものになると、通常の業務用製氷機では製氷できません。イベントなどでドリンクを保冷するために水の中にそのまま入れるのに最適です。
上記のように、用途によって使用する氷に違いがあります。また飲食店では調理するうえで、氷水などが必要な場合もあります。食材の色止めや質感の維持などにも製氷機の氷が使用されます。テイクアウトをおこなっている飲食店では、持ち帰りの際に氷を入れることもあり、製氷機はさまざまな場面で用途を支える重要な厨房機器といえるのです。
業務用製氷機のおすすめ製品
業務用厨房機器のメーカーは多くあり、それぞれに製氷機を展開しています。その中でもおすすめといえる製品を紹介します。
ホシザキ 製氷機 IM-25M-2-A2 キューブアイスメーカー アンダーカウンタータイプ
業務用の製氷機や冷蔵庫をはじめとした冷機器といえば、ホシザキグループといえます。製氷機、冷蔵庫、食器洗浄機、生ビールディスペンサ等の主力製品では国内トップシェア、製氷機に関してはグローバル市場でもトップシェアです。
パナソニック 製氷機 SIM-AS2500 キューブアイス製氷機
パナソニックの製氷機にはスリムタイプがあり、小さな店舗や狭い厨房などでもすっきり置くことができるものが展開されています。スリムタイプでも製氷能力はそのままです。
フクシマガリレイ 製氷機 FIC-25KTX ノンフロン
省エネタイプで環境にも優しい製氷機といえば、フクシマガリレイでしょう。また氷の質にもこだわっており、不純物を取り除く機能で透明度が高い氷を作ることができます。
製氷機を導入するメリットとデメリット
氷は飲食店でさまざまな用途があります。製氷機を導入するべきかどうかは、メリットデメリットを理解しておくことがポイントです。
メリット
常に新鮮な氷を供給できる
業務用製氷機は大量の氷を迅速に製造できるため、飲食店やバーなどで必要な時に新鮮な氷を提供することが可能です。
コスト削減
外部から氷を購入する場合と比べて、製氷機を導入すればランニングコストを抑えることができます。特に大量の氷を使用する場合、長期的に見てコスト効率が高まり、仕入れの手間が省けます。
業務効率の向上
一度に大量の氷をつくることができるので、必要なときにすぐに使うことができます。スタッフの作業効率が向上し、サービスの質を高めることができます。
衛生管理の向上
店舗内で氷を製造することで、氷の品質や衛生状態を自分たちで管理できるため、食中毒リスクを低減できます。
デメリット
初期費用がかかる
業務用製氷機の購入と設置工事に初期費用がかかります。
メンテナンスが必要
製氷機は定期的なメンテナンスが必要であり、フィルター交換や内部の清掃、故障時の修理などが発生します。これに伴ってランニングコストや手間がかかることもデメリットです。また電気代や水道代もかかってきます。
故障のリスク
製氷機が故障した場合、修理が完了するまで氷を供給できなくなるため、業務に支障をきたす可能性があります。予備の氷の確保や迅速な修理対応が必要です。
氷屋のものに比べて質が劣る
氷を専門につくる店舗のものと比較すると、透明度など質が劣る場合があります。
まとめ
氷には種類がありそれぞれに使用用途があります。飲食店で氷を扱う際には、それぞれの特徴を活かして使うことになります。飲食店の現場では大量の氷を使用するため、氷を自動で生成してくれる製氷機は必要不可欠といえます。店舗の規模や必要な製氷量などを考慮しながら製氷機を選ぶことをおすすめします。
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