業務用ガステーブルのおすすめ3選
業務用ガステーブルとは、主に飲食店や商業施設の厨房で使用される、耐久性と高い火力を持つガスコンロのことです。
ガステーブルの特徴
業務用ガステーブルの形状には、用途や設置場所に応じてさまざまなデザインがあります。
一般的な形状
コンロ一体型のフラットなテーブル形状
フラットな作業台のような形状のものが多く、複数のバーナーが横に並んで配置されているものが一般的です。コンロ部分が作業台に埋め込まれていることが多く、上部はフラットなので、調理器具を簡単に移動できる設計になっています。バーナーの数は2~6口など、厨房の規模に合わせたものが選ばれます。
ステンレス製の丈夫なデザイン
家庭用とは違い、頑丈で掃除がしやすいステンレス製が主流です。ステンレスは耐久性が高く、錆びにくい素材です。このため、長期間使用できるだけでなく、厨房の衛生面も保たれやすいのが特徴です。
オープンフレーム構造
コンロの下部に収納スペースやオーブンがついている場合もあり、効率的な調理作業ができるよう工夫されています。オープンフレームで下部が空いている場合は、鍋や調理器具の収納が可能です。
脚付きタイプ
床に直接置くのではなく、4本の脚がついているタイプが多いです。これにより、高さが調整しやすく、清掃のしやすさも向上します。
移動式キャスター付きタイプ
移動させる必要がある厨房では、キャスターがついているタイプもあります。これにより、厨房のレイアウト変更や掃除が容易になります。
専門用途に応じたバリエーション
中華鍋専用の大口径バーナーが搭載されたものや、鉄板焼き専用のものなど、特定の料理ジャンルに特化した形状の業務用ガステーブルも存在します。
形状は厨房のレイアウトや使用する料理の種類によって選ばれ、効率的な作業ができるように設計されています。
ガステーブルの特徴
高い火力
大量の調理を短時間で行うため、火力が非常に強力です。特に中華料理など、高温調理が求められる場合に適しています。
耐久性
頻繁に使われる環境を想定して設計されており、長期間使用できるように丈夫な素材で作られています。
大きなサイズ
家庭用に比べてサイズが大きく、複数のバーナーが搭載されていることが多いです。これにより、一度に多種類の料理を調理できます。
メンテナンスのしやすさ
プロの厨房では清掃が頻繁に行われるため、メンテナンスしやすい構造になっています。
ガスの種類
業務用ガステーブルは、都市ガスやプロパンガスに対応していることが一般的です。
飲食店や大規模な厨房では、業務の効率化のために、こうした業務用ガステーブルが欠かすことはできません。
ガステーブルの種類
ガステーブルにはいくつかの種類があります。
内管式
家庭用のコンロに近いものが内管式です。圧電点火式でつまみを回すと自動で点火します。扱いやすく、安全装置が装備されている機器もあり、安全性は高いといえます。外管式のような火力の微調整ができないので、調理によっては使いづらい部分があるかもしれません。
外管式
ガステーブル本体にヘッダーがついており、それらを手動で開けることで点火します。火力調節はガス栓のコックでおこないますが、火が自動で消えるなどの安全装置がついていない場合がほとんどなので注意が必要です。火加減の微調整が必要な料理などでは非常に重宝するでしょう。
ガスレンジ
コンロとオーブン・グリルを組み合わせたものです。多機能であることから、調理時間を短縮し作業効率をアップさせることができます。ガステーブルに比べると高価なものがみられます。お値段少しかかってきてしまいます。二種類の調理機器が一体化して一台になっているため、限られたスペースを有効活用することも可能です。
業務用ガステーブルの選び方
業務用ガステーブルを選ぶ際にどのようなポイントを押さえておくべきが解説します。
火力や扱いやすさ
飲食店において、ガステーブルの火力は重要なポイントとなります。高い火力で一気に炒めものをするような中華料理と、じっくりことこと煮る和食では、必要な火力に違いがあります。また外管式では、慣れないと扱いづらく、調理が可能な人が限られてくる場合もあるでしょう。飲食店のジャンルや誰が使用するのかを考慮したうえで選ぶことをおすすめします。
サイズ
ガステーブルにはさまざまなサイズが用意されています。店舗の規模、厨房の広さによっては、そこまで多機能で大きなガステーブルは必要ないかもしれません。コンロの口数は多くなれば比例してガステーブル自体も大型になります。席数やメニューによって必要なサイズ、厨房におさまるサイズを選択してください。
ガスの種類
一般的にLPガスとよばれている、プロパンガスと都市ガスの使用となります。飲食店がどちらに対応しているのかを確認してから購入するようにしましょう。
金額
飲食店で厨房機器は必要不可欠ですが、きまった予算の中で準備しなくてはいけません。新品だけでなく、中古品やリースを考慮する必要もあるでしょう。しかし安かろう悪かろうでは、すぐに買い替えることになってしまい、余計な費用がかかってしまいます。多機能であればそれだけ高価となり、安さを重視すれば使い勝手が悪いなど不都合なこともあります。店舗の規模や提供メニューなどを考え、最適なものを比較検討してください。
業務用ガステーブルのおすすめ3選
業務用ガステーブルでおすすめの機器を紹介します。
タニコー ガステーブル(ウルティモシリーズ) TGTA-1222 業務用ガステーブル
外装材には耐久性に優れた高級ステンレス材(SUS430、No.4仕上げ)を使用しているため清掃も容易になり、美しく衛生的に使用していただけます。特に重量負担の大きなパイプ脚部にはステンレス材SUS304、φ38を使用しています。また調理道具類の収納に便利なスノコ棚付です。
TGTA-1222の商品一覧マルゼン 業務用 ガステーブル スタンダードタイプ 3口 MGT-096DS
さびにくく、耐久性が一段とアップ。バーナーヘッド、五徳、汁受が簡単に取り外せ、清掃も楽になり、衛生的です。機種が豊富なので、用途に応じて自由に選べます。
MGT-096DSの商品一覧フジマック ガスレンジ[内管式] 標準タイプ FGR12-60AT
高火力バーナ、火力調整も思いのまま2重バーナの内輪・外輪を個別に火力調整可能、微妙な火力のコントロールを実現。鍋の移動もスムーズな全面五徳で目詰まりしにくい水平炎孔バーナを採用しお手入れも簡単です。
業務用ガステーブルを導入するメリットとデメリット
ガステーブルを導入するべきかどうかは、メリットデメリットを理解しておくことがポイントです。
メリット
厨房の効率化
複数のコンロで調理することで時間を短縮し、同時に複数の料理を進行させることが可能です。特に忙しい飲食店では、作業の効率化が図れるため、注文処理のスピードが向上します。また業務用のガステーブルは家庭用に比べて火力が非常に高いため、短時間で大量の調理が可能です。効率的に料理を提供できるため、注文が多い時やピーク時間でもスムーズに対応できるのが大きな利点です。
耐久性が高い
業務用ガステーブルは、頻繁に使用されることを想定して作られており、耐久性に優れています。頑丈なステンレス製や耐熱性の高い素材が使われているため、長期間使用しても性能が維持されます。一日中稼働させることが多い厨房でも、トラブルが少なく安定して稼働できます。
デメリット
導入コストが高い
業務用ガステーブルは、家庭用に比べて高性能で耐久性が高い分、価格が高くなります。特に、飲食店の規模や必要な機能に応じて、導入費用が大幅に増加することがあります。設置費用やガス設備の改良が必要な場合、さらにコストがかかる可能性があります。また高火力で調理が可能な分、ガスの消費量が多くなるため、家庭用と比べてガス代が高くなる傾向があります。
メンテナンスが必要
業務用ガステーブルは、頻繁に使用されるため、定期的なメンテナンスが必要です。バーナーのクリーニングやガスホースのチェックなど、清掃を怠ると燃焼効率が低下したり、安全性が損なわれる可能性があります。専門的なメンテナンスが必要な場合は、メンテナンス費用や業者の手配も考慮する必要があります。
まとめ
業務用ガステーブルは、飲食店の厨房において効率的で強力な調理ツールとして多くのメリットがありますが、導入コストや管理の面でのデメリットも考慮する必要があります。
業務用ガステーブルでは、外管式がもっとも手ごろな価格設定となっています。内管式ではやや高くなる傾向にあります。
また、コンロの口数が多いほど価格は上がり、またガスレンジになるとさらに高い価格となります。必要なガスレンジのスペック、扱いやすさなどを考慮して導入を検討しましょう。
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