厨房機器の電源が入らない、異音がしたときの対処法
厨房機器は定期的に点検やメンテナンスをおこなうことで、大きなトラブルが起こる前に異変に気付くことができます。清掃もしっかりおこないましょう。
厨房機器の電源が入らない・異音がする
厨房機器は毎日休まずに稼働しています。業務用厨房機器は家庭用に比べて、丈夫なつくりとなっていますが、日々の負荷によって劣化や不具合が蓄積されやすいといえるのです。無理な使用は、さらなる故障や火災につながる危険性があるため、電源が入らないことが度々起こる、異音が続くときには機器の使用を中断し、専門業者に相談することが重要です。また繰り返しブレーカーが落ちる場合は、漏電の可能性も考えられます。
業務用厨房機器の電源が入らない、異音がするとき、主な原因
経年劣化
多くの場合、厨房機器の電源が入らなくなる、または異音がするという不具合は主にこのように使い続けた機器から発生しやすい傾向があります。つまり経年劣化が原因である場合がほとんどなのです。
内部の汚れや詰まり
清掃が不十分で、フィルターにホコリが詰まった状態であったり、ファンモーターに異物が挟まったりすると、機器の動作に異常が生じます。
電気系統のショートや配線の損傷
ブレーカーが落ちる場合には、電源コードや機械配線のショートが考えられます。実はこれらは、ネズミなどによる被害が原因となることもあります。漏電の可能性を考慮して、使用を中止して修理の依頼をしましょう。
業務用厨房機器の電源が入らないときの対処法
電源が入らないからと慌ててあちこち触ることは危険です。安全を確保して、無理な操作は避けましょう。
電源プラグの接続とブレーカーの確認(まずやること)
濡れていない手で電源周りを確認してください。しっかりとコンセントに差さっているかをチェックします。同時にブレーカーも調べましょう。厨房は電力消費が大きいため、気付かないうちに専用ブレーカーが落ちているということも多々あります。感電や火災のリスクがあるため、異常があると感じたらすぐに電源プラグを抜く、またはブレーカーを落とします。
機器本体の確認(次にやること)
電源スイッチや操作パネルがオフになっていないか確認します。安全装置が作動していたり、ドアが閉まりきっていないといった場合もあるので、機器全体をよくみてみましょう。また電源ケーブル自体に断線が起こっている可能性もあり、その場合には修理が必要となります。目視で確認してください。
専門業者への依頼(根本的な対処)
電源プラグや機器本体に異常がみられないにもかかわらず、状況が改善しない場合は、内部の基板やモーター、リレー、配線不良などが考えられます。内部の分解・修理は観戦や火災のリスクが高いため、電気工事資格やメーカー、厨房機器の修理業者といった専門業者への依頼が鉄則です。
業務用厨房機器で異音がするときの対処法
業務用厨房機器から「ブーン」・「キーン」・「ガタガタ」といったような異音がするときは、重大な故障の前兆であることも多いため、早めの対応が重要です。
設置環境の確認(まずやること)
機器から大きな異音とともに焦げ臭いにおいを伴う場合はただちに電源を切ってください。感電や火災を防ぐためにも必要に応じてブレーカーを落としましょう。
据え付けの状態を確認してください。ガタガタ・カタカタ音がする場合は設置場所が水平でない、不安定である可能性があります。また周辺機器に接触しているなどの原因で異音が生じている場合もあるので周囲を全体的にチェックしてみてください。
内部の清掃・異物の除去(次にやること)
内部に異物がありそれらが当たっている、ファンやモーターの軸が緩んでいる場合にも異音がすることがあります。内部やファンなどをチェックし、簡単な清掃をおこなうことで改善がみられることもあります。
専門業者への依頼(根本的な対処)
ブーンという唸り音がする場合、モーターの劣化やベアリングの摩耗が考えられます。冷蔵庫や製氷機に多くみられるのは、コンプレッサーへの負荷が過多となっている証拠です。モーターやコンプレッサーの故障の予兆といえるため、使用を続けず業者に点検を依頼しましょう。
またキーンやピーという高音は、主にファンに異物が当たっている、ファンモーターの軸受け不良、インバーター制御や基板の異常などの可能性があります。部品の交換が必要となることもあるので業者への依頼を検討してください。
まとめ
厨房機器の電源が入らなかったり、異音がするものが電化製品やガス器具の場合、無理に自分で修理しようとすると、状況を悪化させる恐れがあります。思わぬ事故につながる恐れもあるため必ず専門業者へ依頼してください。
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