業務用食器洗い乾燥機で洗浄力が低下したときの対処法
飲食店において便利で衛生的ともいえる食器洗い乾燥機ですが、洗浄力が落ちるトラブルも多くみられます。すぐにできる対処法を知っておきましょう。
業務用食器洗い乾燥機のトラブル
業務用食器洗い乾燥機は業務用厨房機器の中でも精密です。温度制御や水量センサー、基板などの制御機構が搭載されており、電子部品依存度が高いのです。
またポンプやモーター類などの可動部は、定期的な点検や部品交換が必要となります。水圧や水質、温度条件が合わないと正しく動作しないこともあります。
そのような精密な厨房機器であるため、トラブルも多く発生しがちです。よくみられるトラブルには、異音・電源が入らない、水漏れ、そして洗浄力の低下があげられます。
業務用食器用乾燥機の洗浄力低下、主な原因
清掃不足
ノズルやフィルターの詰まりは、汚れた食器を洗浄するという特性上どうしても起こってしまいます。食材の残りや油分が原因となります。
洗浄・すすぎ水の温度低下
業務用食器乾燥機の寿命は7年程度といわれています。経年劣化や故障によって、十分な温度まで水が上昇しないことが考えられるのです。
間違った使用法
洗剤タンクが空になっていたり、または洗剤の供給装置に不具合があると、適切な量の洗剤が供給されません。また業務用食器洗浄乾燥機は、専用の洗剤を使用する必要があります。適さない洗剤を使用したりすると、洗浄力が低下するだけでなく故障を引き起こす可能性があるため注意が必要です。
食器の詰め方
食器同士が密着しすぎていたり、水が噴射されるノズルに直接食器が当たっていたりすると、水や洗剤が均等に行き渡らないという状態となっています。
排水能力不足
排水配管の太さや勾配が不十分だと、詰まりや逆流の原因となります。
業務用食器洗い乾燥機で洗浄力が低下したときの対処法
業務用食器洗い乾燥機に投入しても汚れが残る、いまいちキレイにならないと感じたときにおこなう対処法を解説します。まずは下記の主な原因を確認し、それでも改善しない場合は、専門業者に点検を依頼しましょう。
原因ごとの対策
フィルターやストレーナーの目詰まり
フィルター・ストレーナーを取り外し、ブラシや流水で清掃します。目詰まりをとる作業だけでも毎日おこなうことが理想です。
ノズルの詰まり
ノズルを外して爪楊枝や専用ブラシで清掃し、しっかり水で流してください。
洗剤・乾燥仕上げ剤の不足や劣化
洗剤・リンス剤の残量や希釈設定を確認し、必要に応じて補充または交換します。
ラックの使い方
食器を重ならないように立て、カゴいっぱいに詰め込みすぎないよう注意しましょう。
ポンプやモーターの劣化
専門業者に点検・修理を依頼。部品交換が必要な場合もあります。
定期的なメンテナンスが重要
務用食器洗い乾燥機をできるだけ長く安全に使用するためには、毎日の清掃と定期的にメンテナンスを行うことが大切です。洗浄機の電源を切り、内部のお湯を排水します。
次に、本体のゴミ受けトレーやゴミ受けカゴを外して中に溜まっているゴミを捨て、ブラシなどできれいに洗います。洗浄機内をスポンジで洗い、ホースやシャワーなどできれいに洗い流しますが、その際、電子部品に水がかからないように注意してください。乾燥も忘れずにおこないましょう。
そして定期的に専門業者によるメンテナンスを依頼するようにすることで、安心です。
買い替えも検討しましょう
現在使用している業務用食器洗い乾燥機の洗浄力が低下していると感じ、対処法を試しても状況が変わらないようなら、修理とあわせて買い替えも検討しましょう。
精密機器でもあるため、修理費が高くつく可能性も考えられます。もしかしたら、買い替える方が安上がりとなることもあるからです。コストパフォーマンスを考慮してお得な方法を選ぶことをおすすめします。
まとめ
業務用食器洗い乾燥機はさまざまな電子機器を搭載しているため、日頃から丁寧に取り扱うことを心がけましょう。ドアの開閉を乱暴におこなわない、洗浄中にドアを開けないなど基本的なことを守ることが重要です。
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