小さなパン屋を開業するために必要な厨房機器や導入のポイントを解説
近年は自宅の一部を改装したり、商業施設の一画を借りたりして、小さなパン屋さんを開業する方が増えてきています。
中・大規模なパン屋さんに比べて開業資金を抑えられるところが魅力ですが、たとえ小さなパン屋さんでも、基本的な厨房機器はひと通り揃える必要があります。
今回は、小さなパン屋さんを開業する際に必要な厨房機器や、厨房器具の選び方、安価に導入するためのコツをご紹介します。
小さなパン屋を開業する際に必要な厨房機器とは
小さなパン屋を開業するにあたって、最低限そろえる必要がある厨房機器を5つご紹介します。
ミキサー
パン生地をこねるための機械です。
パン生地は手ごねすることもできますが、労力や生産性を考えるとミキサーを導入するのがおすすめです。
オーブン
パンを焼き上げるために必要な業務用オーブンです。
庫内の上下に設置されたヒーターで焼き上げる「デッキオーブン」と、庫内に熱風を循環させて焼き上げる「コンベクションオーブン」の2種類があります。
ホイロ
ホイロとは、もともとパン生地を熟成させるために行う第2発酵または最終発酵のことです。
厨房機器の「ホイロ」は、第2発酵または最終発酵を行うための設備で、発酵に適した環境をキープすることができます。
作業台
パン生地をこねたり、成形したりする際に用いる作業台です。
ある程度、面積に余裕のある台を選ぶ必要があります。
ラック
焼き上がったパンを置いておくための専用ラックです。
キャスター付きのものと固定式のものの2タイプがあります。
お店の規模に合った厨房機器選びが大切
前述したミキサーやオーブン、作業台などは、いずれもサイズ・性能のバリエーションが豊富です。
そのため、何の基準もなしに厨房機器を選ぼうとすると、候補を絞りきれず、頭を悩ませることになりかねません。
人気のある商品の中から選択するというのもひとつの方法ですが、営業の規模やニーズは店舗ごとに異なるため、適当に売れ筋商品を選ぶと失敗する可能性が高くなります。
業務用厨房機器は決して安い買い物ではありませんので、パン屋開業にあたって厨房機器を導入する際は、自分の店に合ったものを選ぶことが大切です。
特に注意したいのはお店の規模で、小さなパン屋であれば、大型のホイロやラックは基本的に不要です。
厨房のスペースによっては大型の器具が入らない可能性もありますので、厨房の図面をもとに大まかなレイアウトを決めてから、どのくらいのサイズの器具を設置するのがベストか、慎重に検討しましょう。
手狭な厨房スペースにぎっしりと器具を設置すると、動線が悪くなって作業に支障を来す原因にもなるので要注意です。
パン屋に必要な厨房機器を安価に導入するためのポイント
パン屋に必要な厨房機器の価格は、メーカーや製品のサイズなどによって異なりますが、ミキサーやホイロ、業務用オーブンなどは小型のものでも20万円以上します。
パン屋開業には他にも、賃料や内装・外装工事、人件費などがかかるので、初期投資を抑えるためには厨房機器を安価に導入するのがポイントになります。
おすすめの方法は、中古品の購入か、リースの活用です。
中古品なら、同じ容量・性能の厨房機器でも新品より安く購入できるため、初期投資を大幅に節約することができます。
一度にまとめて厨房機器の費用を払うのは苦しい…という場合は、業務用厨房機器をリースし、月額料金を払って利用するという方法もあります。
きちんとメンテナンスされている製品なら、中古品やリース品でも機能面や衛生面に問題はありませんので、開業資金を節約したいときは厨房機器の中古販売やリースを上手に活用してみましょう。
小さなパン屋の厨房機器をそろえるときは中古品やリース品も検討しよう
小さなパン屋さんは、中・大型のパン屋さんに比べると規模が小さいので、小型の厨房機器でも十分対応できます。
ただ、ミキサーやオーブン、ホイロなどの厨房機器をまとめて購入すると、それなりの費用がかかります。
パン屋の開業には他にもコストがかかりますので、初期投資費用を抑えたいのなら、厨房機器の中古販売またはリースの利用を検討してみることをおすすめします。
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