厨房で温度管理が必要な理由やおすすめの管理方法を解説
厨房は火を使って調理するため、温度が上がりやすいですが、そのままにしておくとさまざまな問題が発生しやすくなります。
飲食店の厨房の温度管理について解説します。
衛生的に、安全に飲食店の経営を続けるためにも、厨房の温度管理について考えましょう。
飲食店厨房における温度管理の重要性
まずは飲食店厨房の温度管理の重要性について紹介します。
厨房の温度管理は提供するメニューに直接影響するだけでなく、従業員を守るためにも大切です。
食中毒の発生を抑える
火を使う調理が多いため厨房の温度が上がりやすい、冷蔵庫を何度も開け閉めして冷蔵庫内の温度が上がりやすいといった状態が続いていると、雑菌が発生しやすくなります。
雑菌は20度以上で繁殖しやすくなるとされているため、生鮮食品をこの温度に長時間さらしておくのは非常に危険です。
そのままにしておくと腐りやすくなる、傷みやすくなるだけでなく、食中毒が発生するリスクも高まります。
従業員の健康管理をする
厨房の温度が高すぎると従業員が熱中症になってしまう可能性もあります。
夏場であったり、ピーク時に水分補給や休憩を取りにくい状態が続いていると非常に危険です。
厨房には怪我や事故の原因になりやすい場所やアイテムがたくさんあります。
体調が悪くなり倒れてしまった際に火傷や、手を切るといった危険があります。
従業員の熱中症対策のためにも、厨房を快適な温度に保つことが大切です。
飲食店厨房の適正温度はどのくらいか
厚生労働省が発表したマニュアルによると、飲食店の厨房の温度は25度程度が良いとされています。
生鮮食品は冷蔵庫に入れ、雑菌の繁殖を抑える必要があります。
ほかにも、出したままで保管していい食材に関しても、これ以上高い温度のもとで放置しないよう注意しましょう。
料理の方法や作業量によって従業員は汗をたくさんかいたり体温が上がりやすくなったりするので、適宜調整するようにしてください。
飲食店厨房の温度を適正に保つ3つのポイント
飲食店の温度を適正に保つポイントを3つ紹介します。
厨房の温度管理に役立ててみてください。
温度計を設置する
まずは温度計を設置しましょう。
飲食店を経営するにあたって、冷蔵庫の温度計の設置は必須ですが、厨房全体の温度もすぐわかるようにしてください。
見やすいデジタル式にする、一定の温度を超えると警告音がなるなどのタイプもあります。
定期的に温度を確認する
一時間に一回など、定期的に温度を確認するマニュアルを作成しましょう。
これに合わせて換気をする、エアコンの温度を下げるなどの対応ができます。
効率的なシステムを導入する
定期的に温度の確認ができればベストですが、従業員の数が少なかったり忙しかったりすると確認を忘れてしまいがちです。
そこで、効率的なシステムを導入することもおすすめです。
一定以上の温度になると自動的にエアコンが作動するシステムや、警告をしてくれるシステムなどがあります。
スマホやタブレットで操作できるものもあるのでチェックしてみてください。
飲食店厨房の温度管理を徹底しよう
飲食店厨房の温度管理について解説しました。
厨房の温度管理をおろそかにすると食中毒の危険性が高まったり、従業員の体調不良の原因になったりします。
温度計を設置する、温度調整のシステムを導入するなどの工夫をして、安全で快適な厨房を目指しましょう。
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