厨房機器で水漏れしたときの対処法
厨房機器のトラブルでも多くみられる水漏れ。まずは自分でできる応急処置を覚えておくと安心です。応急処置をおこなったあとは専門業者による修理を依頼することをおすすめします。
厨房機器の水漏れ
実は業務用厨房機器の水漏れは、よくみられるトラブルでも一番ありがちといえます。水を使用する厨房機器はさまざまあり、場合によっては、食材を冷やせなくなってしまったり、または氷が作れなくなってしまうかもしれません。さらには、水漏れを放置した状態で使用を続けることで本格的な故障につながったり、漏電の危険性も考えられるため注意が必要です。
業務用厨房機器の水漏れ、主な原因
厨房機器の水漏れの原因は、設備の老朽化や不適切な使用、定期的なメンテナンスの欠如などで発生します。飲食店の厨房は、使用頻度が高いため水漏れが発生しやすい傾向にあると考えられるでしょう。
給水の水漏れ
長期間の使用でゴムホースやパッキンが劣化し、ひび割れや硬化で隙間ができることが考えられます。または接続部分のナットやジョイントが緩んでいる可能性もあります。給水ホースに亀裂があれば交換が必要となります。
排水系統の水漏れ
食材カスや油脂が排水口・排水管に溜まり、それによって逆流し、床面に水があふれる場合があります。排水ホースの亀裂なども水漏れの原因となるでしょう。
排水詰まりは、食材の残骸や油脂などが排水管に蓄積されて詰まりが発生し、排水ホースの亀裂は劣化が原因の場合が多くみられます。
グリストラップからの水漏れ
グリストラップとは、厨房排水の油や残飯などを直接下水に流さないための装置です。設置の義務はないものの建築基準法と下水道法、水質汚濁防止法によって排水の基準が定められており、これらの基準を満たすためには設置が必須だと言えるものです。
グリストラップからの水漏れは、下流の排水管の詰まりが原因で発生します。グリストラップの排水が詰まってしまうと、排水が機能しなくなってしまうため最悪の場合、厨房の使用ができなくなってしまいます。
パッキン・シールの摩耗
食洗機や製氷機などでは、内部のシール材やOリングが摩耗して水が漏れる場合があります。特に高温の環境の中での使用や洗剤の影響を受けやすいのがパッキンやシール部分なのです。
タンクや槽のひび割れ
丈夫なステンレス槽でも経年劣化や使用状況によっては穴があいたりひびが生じたりします。また樹脂タンクなどを使用する製氷機などは、シンク下のタンクで水漏れが起きやすいといえます。
バルブ・ポンプの不具合
水量調整バルブや給水ポンプの故障で水が止まらず溢れるなどの可能性があります。
厨房機器で水漏れしたときの対処法
業務用厨房機器で水漏れが起きたときは、営業に支障を出さないことを考慮し、「応急処置」と「原因確認」、そして「専門業者への依頼」を段階的に行うことが大切です。
応急処置(まずやること)
電源を切る
水が漏れていると感電や機器のショートの恐れがあります。必ず機器の電源を落としてください。被害の拡大を防ぐためにも使用の継続は控えましょう。
止水する
水の流れをとめましょう。機器が直結されている場合は、元栓やバルブを閉めて水の供給を止めます。
漏水箇所の特定(目視)
ホースの接続部、排水口、タンク周りなどを確認し、どこから漏れているかを把握します。後に専門業者への修理の依頼が必要な場合に備えて、その時の状況を画像として残しておくためにも写真を撮っておくのもいいかもしれません。
タオルやバケツで二次被害防止
床への浸水で滑り事故や他機器への損害が広がらないように、漏水を受け止める容器や吸水材を置きます。パッキンの交換や補修テープでの応急処置、排水管であれば水の使用を控えるなどの対策を講じます。自分で対応が難しい場合や、状況が悪化する場合は、無理せず水道業者に連絡しましょう。
原因ごとの対策(次にやること)
- ● ホース・パッキン類の定期点検と交換
- ● 排水口の清掃(油脂用の洗浄剤を使用)
- ● 機器下部や背面の水滴・結露の有無を確認
- ● メーカーのメンテナンスマニュアルに従う
- ● 大量漏水の場合はすぐに給水を止めて業者へ連絡
専門業者への依頼(根本的な対策)
応急処置で止められない場合や、内部部品が原因の可能性がある場合は速やかに厨房機器のメンテナンス業者へ連絡して修理または部品の交換を依頼します。
メーカー保証や保守契約があれば、まず契約先に連絡することです。その際には、どこから・どの程度・いつ頃からといったような水漏れ状況を写真と共に伝えると対応がスムーズとなります。
再発防止のポイント
厨房機器が水漏れを起こすと、営業に影響を与えかねません。そのため日頃からのお手入れを中心に再発防止を心がける必要があります。
- ● グリストラップを含め、定期的に排水口の清掃ををおこない、つまりが生じないようにします。
- ● 給水や排水ホース、パッキンを半年〜1年ごとに点検し、亀裂などの劣化がみられる場合には早めの交換をおこないます。
- ● 厨房の床勾配や排水溝の流れも確認し、水が滞留しない環境を維持しましょう。
- ● 1年に1回は、専門業者による点検・メンテナンスを実施すると安心です。
まとめ
厨房での水漏れは、自身で修理が可能なトラブルの場合もありますが、一時的な対応となってしまい再発する場合があります。水漏れの問題を根本的に解決するため、適切な知識と経験を持つ専門業者による対応が必要といえます。
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