ラーメン店開業に必要な厨房機器まとめ
ラーメン店開業には特別な厨房機器が必要?チェックしておきましょう。
飲食店の開業
他のサービスに比べると飲食の需要は安定しています。食事は人が生活していくうえで欠かすことができないことであるため多くの人に利用されやすいといえます。
また誰でも講習を受けることで所持することが可能な食品衛生責任者の資格が最低限あれば、飲食店の開業ができるということもあり、参入しやすい環境であることがいえます。
そして、近年のSNSなどの普及と利用者の多さから、一気に人気店となることもあり得るのです。多くの人に認知されることも可能なSNSは飲食店と非常に相性が良く、現在では広告宣伝にも多く利用されるようになりました。
無料で利用できるSNSを活用することで、経費の削減につなげることもできるのです。このように、時代の流れもあり、飲食店を開業したいという人は増えています。
人気はラーメン店
飲食店を開業したい人たちの割合は高く、その中でも人気のある業種といえばラーメン店です。ラーメンは、日本人に馴染みが深く昔から全国各地に店舗があります。
そのため、開店する場所が限られることがありません。また原価率が高く、1日100杯程度、売ることができれば利益がでるともいわれています。
ゆったりと時間を過ごすカフェなどと違い、回転率がはやいという点もラーメン店の特徴です。次から次へとお客さんが入れ代わるため利益が出やすいジャンルといえます。
SNSでは見ない日がないといってもいいほど人気のラーメンには、醬油やみそ、塩、豚骨といった味だけでなく、家系などの専門的な種類も豊富となっています。
一時的な流行ではなく、一定の人気が得られるラーメンは今後衰えることはないジャンルと考えられるため、安心して開業することができます。
ラーメン店開業に必要な厨房機器まとめ
ラーメン店の開業で気をつけなくてはいけないポイントは、初期費用がかかるという点です。初期費用とは開業にかかる費用のことを指し、物件や物件の内装工事費用、厨房機器に係る費用、備品代などをまとめた費用のことです。
ラーメン店では一般的に1,000万円~1,200万円とされ、その大部分は内装工事費用となりますが居抜き物件などを選ぶことで費用を抑えることができます。また厨房機器にはメニューによって必要となる設備は異なりますが200万〜250万円ほど必要です。
特に他の飲食店では使われない厨房機器もあり、設備にかかる費用は少し高めとなります。それでは、ラーメン店開業に必要な厨房機器をみていきましょう。
冷凍冷蔵庫
スープをとるための野菜や鶏ガラ、トッピングに使う食材などの保存に必要です。冷蔵庫内に温度計を設置することが保健所から義務づけられています。
製氷機
製氷機は飲み水用の氷という用途以外に、ラーメン店ではつけ麺をゆでた後の麺を締めるという場合にも使用する場合があります。冷水で麺を締める際は水道水では適切な温度ではないことがあるので、氷でしっかり冷やしてそこで麺を締めるお店も多くみられます。
席数に応じて製氷機の容量を決ますが、一般的に席数×1.5倍と言われており、20席の店舗だと35キロタイプの製氷機がおすすめということになります。
作業台
仕上げの盛り付けなどの作業をするための台です。台の下に収納スペースがあったり冷蔵庫がある(コールドテーブル)など、さまざまなタイプがあります。厨房スペースを考慮して大きさを選ぶといいでしょう。
食器洗浄機
ラーメン店では回転率がはやいため、下げた食器類をいつまでもシンクに放っておくわけにはいきません。またどんぶりやグラスの数量が多いので、食器洗浄機を使用し、洗い物をする時間を短縮することで、提供時間を短くし、さらに回転率をあげる方法を採用している店舗が多くみられます。
ゆで麺機(ラーメン釜)
ラーメン店を始め、そば屋、パスタ店など麺を提供する店舗では欠かすことができない特有の厨房機器です。麵を効率的に茹でるための機器で、麺を入れてから温度が低下しないように一気にゆでることのできるものを選ぶことがポイントとなります。
ゆで麺機は決して安い機器ではありませんが、さまざまな種類から熱効率の高いものを使えば、営業中の光熱費を抑えることにつながります。
角型のラーメン釜 | シンプルな形状でテボは3~6個です。 ※1人前ごとに麺を入れられるかご。そこに麺を投入し茹で、時間になったらテボを持ち上げて、湯切りで麺についた水分を飛ばします。 |
丸型のラーメン釜 | 大きなサイズで本体に余熱タンクと蛇口がついているものが多いです。さし水をこまめに出来るというメリットがあります。 |
自動ゆで麺機 | テボごとにタイマーがついており、時間になると自動で麺を持ち上げてくれるものです。茹で加減を間違えることなく安定した状態の麺を提供することが可能です。 |
ローレンジ(スープレンジ)
こちらもラーメン店やそば屋で必要な厨房機器です。スープを置いて加熱するための機器で、寸胴の中のスープを何時間も焚いておくことができます。2個並べて大量にスープを加熱しておくという店舗もみられます。
ガステーブル
サイドメニューによっては、必要となるガステーブルは、一般的に加熱調理に使用されます。チャーハンやその他の炒め物などのメニューがある場合には必要となる厨房機器です。餃子を提供する場合には餃子焼機なども用意することになります。
フライヤー
揚げ物につかわれる厨房機器です。唐揚げなどのメニューがある場合に必要な機器となります。
ガス炊飯器
お米を炊くために必要です。ラーメン店では白米を提供する店舗も多く、大きな炊飯器を設置している場合があります。
製麺機
こだわりの自家製麺を考えている場合には製麺機が必要です。ラーメン店は非常に店舗数が多いため他店との差別化をはかり、自家製麺を売りにする店舗もあります。
ラーメン店開業のポイント
低資金で始めることが可能
ラーメン店は10坪以下の小規模店舗でも営業できるため、物件にかかる費用を大きく抑えることができます。また居抜き物件を選択することによって、さらに初期費用を削減させることにつながります。
専門的な資格不要
特にフランチャイズの場合では研修制度があり、ラーメン店の開業や運営に必要な知識や技術をまなぶことができます。本部の工場で作られたスープが提供され店舗では温めるだけで高度な調理技術を必要としないため、飲食業界が初めてでも安心して開業することができるのです。
こだわりを反映しやすい
競合が多いラーメン業界ではこだわりによって差別化することが重要です。決まった形のないラーメンでは、店内のイメージや、麺、スープ、具材、メニューにこだわりを反映させることで、他店との差別化ができます。フランチャイズの場合は自由度は低くなります。
まとめ
ラーメン店に必要な厨房機器は一般的な飲食店では使用されないようなものも多くみられます。すべてそろえるとなると、厨房機器だけで大きな出費となってしまいます。店舗のメニューを考慮し、必要な厨房機器を厳選することをおすすめします。
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