ブラストチラーとは

ブラストチラーはひとことでいうと、細菌の繁殖を抑えて食品の安全と美味しさを守る機器です。食品の安全のためには加熱と冷却が重要です。

そこで活躍するのが、加熱した食品に菌が付着するのを防ぎながら冷却をおこなうブラストチラーです。大量調理現場を中心に厨房への導入が進んでおり、食の安全を守っています。

ブラストチラーは粗熱をとるだけでなく、急速冷却や急速凍結ができます。加熱したての熱々の食品を入れることができるので、水分や香り、色などを封じ込めることができ、食材の風味を逃さない保存が可能となっていて、調理時にはジューシーに仕上げることができます。

冷凍冷蔵庫で冷やすこともできると考えるかもしれませんが、冷凍冷蔵庫は既に冷えている食材を保管するための機器となっています。つまり急速凍結には不向きであり、熱々の食材を入れると冷凍冷蔵庫に負担がかかってしまう場合もあります。

ブラストチラーは、冷やしたり、凍らせることを目的とした加工機器となっているため、冷凍冷蔵庫とは違うのです。新調理システムの普及によって、調理した食事を冷却保存し、提供時に再加熱を行うことも多くなりました。

ブラストチラーを活用することで、冷却行程においても最適な温度管理のもとで調理を行うことができ、食品の安全性・美味しさ・品質のアップを図ることが出来ます。

ホシザキブラストチラーの特徴

3つの制御で温度変化を管理できます。

スピード冷却

ソフトチル、ハードチル、ショックフリーズの３つの運転モードから食品に合わせた冷却を選べます。

ソフトチル	凍結しやすい食品向け、−1℃の冷気で凍りやすい食品をやさしく冷却。
ハードチル	よりスピーディーに冷却、ソフトチルよりも低い温度 （−20℃）でスピード冷却。
ショックフリーズ	−40℃の冷風で急速凍結、強力なファンで最大−40℃の冷風を循環させイッキに凍結。

芯温制御

食品の芯温が設定温度になるまで冷却運転し、設定温度に到達すると保冷運転に切り替わります。

舟形シンク付きコールドテーブル

コールドテーブル部分の上に舟形のシンクがそのまま合体しているタイプのコールドテーブルです。コールドテーブルの冷却機能自体はシンクに影響はなく、調理スペースの節約や作業の効率化のために使用されています。

タイマー制御

タイマーで設定した時間だけ冷却運転し、設定時間が過ぎると保冷運転に切り替わります。

庫内温度制御

庫内温度が設定温度になるまで冷却運転し、設定温度に到達すると保冷運転に切り替わります。

確実な温度管理を実現する

ヒーター付きの芯温センサー1本を標準装備。ヒーター内蔵タイプでは業界最小クラス（φ3.2mm）なので挿し跡を最小限に抑えます。

USBメモリを使って

温度履歴をパソコン管理、冷却時間や冷却温度の履歴をUSBメモリに保存可能。パソコンを使って、温度管理が手軽におこなえます。

ホシザキのブラストチラーの種類

トロリータイプ

ホテルや病院・給食施設など、大量調理における作業の効率化に。スチームコンベクションオーブンのトロリーをそのまま収納して、一気に冷却できます。

また作業動線がスムーズでトロリーのまま、直接庫内に出し入れできるので、作業もラクラク。冷却後もトロリーごとプレハブ庫に保存することが可能なので作業動線がとてもスムーズになります。

シンプルで感覚的に操作できるタッチパネルを採用し、モードや温度などの設定操作をわかりやすくシンプルにすることで、作業効率のアップや誤操作防止につなげます。

ラビットチラー

小さいボディーでスピード冷却、粗熱取り専用機。常温での粗熱取りは「時間がかかる」「衛生管理が難しい」ことが課題となっています。

ホシザキのラピッドチラーならスピーディーな冷却で粗熱取りを手間なく短時間で実現。作業効率アップはもちろん、食の安全性の向上にも役立ちます。

ブラストチラー HBC-12B3

テーブル型ブラストチラー HBC-6TB3

ホシザキ ブラストチラーのエラーコード一覧

ホシザキのブラストチラーでみられるエラーコードとそれらの症状、処置方法を紹介します。

エラー番号	症状	処置方法
点検23	乾燥異常	排水キャップが外れていない場合は、外してください。
点検25	給水異常	給水されていない場合は、給水を行ってください。
点検60/61	高温異常	風速を確認してください。しばらく食品の温度が冷めてから投入してください。
点検62	低温異常	換気や空調で周囲温度を上げてください。解凍には使用しないでください。
点検20/46/80/81	高負荷異常	換気や空調で周囲温度を下げてください。吹出口周囲を物なのでふさいでいる場合は、取り除いてください。3分後にもう一度、元電源を入れてください。
点検86	インバーター異常	3分後にもう一度、元電源を入れてください。
点検99	目詰まり異常	エアフィルターの掃除をしてください。
点検 –	停電復帰	運転を停止してから電源スイッチを「OFF」から「ON」にしてください。
点検24/84/85	サーミスタ異常	サーミスター異常、タンクサーミスター異常です。ホシザキの販売会社にご連絡ください。
点検26/27	排水異常	漏水異常です。ホシザキの販売会社にご連絡ください。
点検31/32	乾燥用ファンモータ、ロック異常	ホシザキの販売会社にご連絡ください。
点検40	データリセット	ホシザキの販売会社にご連絡ください。
点検41/83	電圧不足、IC異常	ホシザキの販売会社にご連絡ください。
点検48/82	目詰まりセンサー、吐出センサー断線	ホシザキの販売会社にご連絡ください。
点検64/28/29/30	デフロスト、湯温、庫内温度、タンクヒーター異常	ホシザキの販売会社にご連絡ください。
点検67/90/91/92/93/94	庫内サーミスター短絡、庫内センサー断線、芯温センサー断線、庫内センサー・芯温センサー断線	ホシザキの販売会社にご連絡ください。
点検95/96/97/98	芯温１、２、３、４ヒーター断線	ホシザキの販売会社にご連絡ください。

まとめ

異常や故障を感じたら、エラーコードを確認してみましょう。対処方法を試してもエラーが表示される場合には、使用を中止し、販売店、またはホシザキの支社、営業所に連絡するようにしましょう。

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